TOEFL®︎ Essentials™️は、利便性に優れた自宅受験型、約90分の試験時間、短い即答式タスクが特徴のアダプティブ方式、公正な受験料金といった観点から、幅広い層の方々にご利用いただけるテストとなっています。
加えて、これまでのTOEFL®︎にはなかった基礎スキル(語彙力、文法力)の測定や、事前に録音された面接官の声を用いたバーチャルインタビュー、スコア受取団体が志願者について知ることができる5分間のパーソナル ビデオステートメント(スコア対象外)も新たに導入されました。
このページでは、TOEFL Essentialsの特徴、各セクションの構成、受験料金(リスケジュール料、キャンセル料含む)などをご案内しています。
世界最大の教育団体ETSが1964年に開発したTOEFLは、これまでに世界中で4,000万人以上が受験している実績のある英語能力測定試験です。その形式は1964年のTOEFL® PBT(ペーパー版)に始まり、1998年のTOEFL® CBT(コンピュータ版)、2005年のTOEFL iBT(インターネット版)へと進化してきました。日本でも2000年のTOEFL CBT導入以降、100万人を超える受験者に利用されています。
TOEFL Essentialsは、新型コロナウィルスの対応策として2020年に導入されたTOEFL iBTの自宅受験版 TOEFL iBT®︎ Home Editionに続き、TOEFL受験者層の裾野を更に広げるテストとして、2021年8月21日から開始しました。
ETSが全く新しいテストを導入するのは、2005年にTOEFL iBTをリリースして以来16年ぶりとなります。
TOEFL Essentialsはアダプティブ方式を用いており、受験者の解答によって、自動的に次のテストの設問が選択され、表示されます。受験者の選択によって英語の習熟度が測定できるため、効率性に優れていると言えます。
テスト内容は、アカデミック英語と一般英語がそれぞれ50%程度で構成されていますので、主に大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる英語運用能力だけでなく、様々な場面での英語の習熟度が測定できます。
アダプティブ方式が適応されるセクションは、Speakingを除く3セクション(Reading、Listening、Writing) です。
ファンデーショナルスキル
Listening、Reading、Writing、Speakingにおいては、TOEFL iBT同様セクション別スコアが算出されますが、それぞれのセクションで、ファンデーショナルスキル(例として語彙力、文法力)の習熟度が新たに測定されます。
ファンデーショナルスキルは、パーセンタイル形式で、セクション別スコアとは別にスコアレポートに表記されます。
バーチャルインタビュー
Speakingセクションでは、新たにバーチャルインタビューのタスクが出題されます。受験者は事前に録音された(実際の人間に扮した)面接官との会話を想定しながら、自宅PCのマイクを使ってバーチャルインタビューを実施します。
インタビュー形式なので、インタラクティブな会話力、対応力が測定されます。SpeakingとWritingのスコアは、TOEFL iBT同様、採点者の先入観が影響しないように、複数の採点者とAI採点を併用した採点方式を取り入れています。
「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく測定し、国際標準CEFR A1~C2に連動したスコアで評価されます。TOEFL Essentialsでは、受験者のレベルに応じて出題される問題が変わる多段階アダプティブ方式(短い即答式タスクが多数出題)を採用しており、幅広い英語運用能力を測定することができます。
TOEFL EssentialsはTOEFL iBT同様、4技能を測るテストです。
テストの最後に5分間のパーソナル ビデオ ステートメント(スコア対象外)があります。
出題の順番は、Listening→Reading→Writing→Speaking→パーソナル ビデオ ステートメントの順で、試験時間は約90分。休憩時間はありません。
アダプティブ方式テストのため、時間と問題数はおおよその目安であり、受験者によって異なる場合があります。また、Listening、Writing、Readingのいずれかのセクションで、得点にならない問題が含まれる場合があります。これらの問題は研究目的であり、スコアには含まれません。
TOEFL iBTは、Reading→Listening→Speaking→Writingの順で、試験時間は2時間です。TOEFL iBTの出題順とは異なりますので、ご注意ください。
LISTENING 21〜34分 問題数: 30〜45問 |
Listeningセクションでは、大学の講義、私生活、一般生活に関する会話やトークを理解する能力を測定します。
出題音声は、カナダ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドのアクセントです。
YouTube動画はChromeまたはFirefoxでご覧ください。
READING 22〜33分 問題数: 30〜45問 |
Readingセクションは、アカデミックな文章とノンアカデミックな文章の両方を理解する能力を測定します。
YouTube動画はChromeまたはFirefoxでご覧ください。
WRITING 24〜30分 問題数: 14〜18問+2タスク |
Writingセクションは、14~18問の文章作成問題と、2つのライティングタスクがあります。
YouTube動画はChromeまたはFirefoxでご覧ください。
SPEAKING 13分 問題数: 3タスクの中で19回答 |
Speakingセクションは、13分間の中に3タスク(19回答)あります。
YouTube動画はChromeまたはFirefoxでご覧ください。
Personal Video Statement 5分 問題数: 2問 |
最後に、パーソナル ビデオステートメントを録音し、2つの質問に回答する。パーソナル ビデオステートメントの回答はスコア対象外なので(採点されません)、出願先に、自分自身の見識を伝え、個性をアピールすることができます。
どちらの質問も、準備に30秒、回答は2分間(1分以上〜2分以内に話し切ることを心がけましょう)。
回答は1度だけ録画し直すことができますが、再録画した場合は、2回目の録画のみ保存されます。 提出前に録画内容を確認することはできません。
パーソナル ビデオステートメントは、再録画しない場合約5分間で終了しますが、再録画を行うと、5分以上かかります。
テストの最後に、Personal Video Statementを録音します。
このビデオを通して、あなたの個性や、英語での質問に対する受け答えを出願先にアピールすることができます。
項目 | 料金 | 金額の適応条件 | |
受験料 | 通常 | US$120 | 受験日の7日前までに申込み、日本国内で受験すること |
遅延申込み | US$140(上記+手数料 US$20) | 受験日の2日前までに申込むこと | |
リスケジュール料 | US$30 | 受験日の丸4日前までに受験日時の変更手続きをすること | |
キャンセル料 | US$60(受験料の50%) | 受験日の丸4日前までにキャンセル手続きをすること |
上記の料金は予告なく変更される場合があります。
銀行、クレジット(デビット)カード会社によって支払を却下された場合、手数料US $30がかかります。
TOEFL Essentialsの受験料は、お住まいの地域によって異なりますが、料金幅はUS $100~120です。日本で受験する場合は、US$120となります。
受験料のお支払いは、クレジットカード、eチェック、PayPal®、バウチャー、紙の小切手、マネーオーダーのいずれかをご利用いただけます。
テストの申込みは、通常受験日の約6カ月前から開始し、受験日の丸7日前までに終了となります。
ただし、急いで受験が必要な方には受験日の2日前まで 受験申込みを受け付けます。この場合の遅延申込み手数料はUS$20です。
テストの受験日時を変更する必要がある場合は、受験日の丸4日前までに変更してください。例えば、テストが土曜日に行われる場合、火曜日までに予約変更またはキャンセルを行う必要があります。テストの日程変更にかかる料金はUS$30で、新しい予約を登録する前にお支払いいただく必要があります。リスケジュールは、
ETSアカウントにログインし、「Upcoming Tests/今後のテスト」をクリックした後に表示される「Test Appointment Details/テストの予約の詳細」から行います。
何らかの理由でテストをキャンセルする必要がある場合、テスト受験料の50%の返金を受けるには、受験日の丸4日前までにキャンセルする必要があります。キャンセル手続きは、ETSアカウントにログインし、「Upcoming Tests/今後のテスト」をクリックした後に表示される「Test Appointment Details/テストの予約の詳細」から行います。払い戻しの規定は次の通りです。
上記情報は2022年10月の情報です。最新情報は、ETS TOEFL®︎ Essentials™️ 2023-2024 Information BulletinのFeesが書かれているページ(P13)にてご確認ください。