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立教大学

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グローバルリベラルアーツ×リーダーシップ教育×自己変革力ー世界で際立つ大学への改革ー

立教大学は1874(明治7)年に、アメリカ人宣教師ウィリアムズ主教が創立。2014年には創立140周年を迎えました。現在は10学部14研究科を設置する総合大学で、東京都豊島区と埼玉県新座市にキャンパスがあります。「キリスト教に基づく人格の陶冶」を建学の精神とし、リベラルアーツと専門教育による「専門性に立つ教養人の育成」を掲げています。

立教大学で副総長を務めていらっしゃる塚本伸一先生に、「立教大学の国際化、英語教育」、「2016年から始まる新たな入試制度」についてお伺いしました。

立教大学の国際化、英語教育について

塚本伸一副総長

本学はアメリカ聖公会の宣教師であるチャニング・ムーア・ウィリアムズ主教によって建てられた「立教学校」をそのルーツとしており、創立の際には聖書と英学を教える学校としてスタートしました。そもそも国際性ということに関しては創立以来の基盤になっており、「英語の立教」と呼んでいただくこともありますが、国際性をもった学生を育成するために英語教育には従来から力を入れています。

近年では、2010年に全ての学生が学ぶ「全学共通カリキュラム」の英語教育を改革いたしました。そのカリキュラムでは、1年次は英語が必修となっており、教員1名に対して学生8名を1クラスとする「英語ディスカッション」や、学生20名程度の「英語プレゼンテーション」「英語ライティング」を展開することで、徹底した少人数教育を実践し、英語で発信する機会を増やすようにしています。

また、能力別クラス編成を行っており、そのために大学に入学した段階でプレイスメントテストを実施しています。2年次からは高度で総合的な英語コミュニケーションの能力の獲得を目指すインテンシブ・コースや各自の興味・関心・目的・レベルなどペースに合わせた科目から自由に選択できるインディペンデント・コース、英語圏の大学に留学しても十分対応できるだけの英語コミュニケーション能力の獲得を目指すアドバンスト・コースなどの副専攻カリキュラムがあり、1年次から4年次まで継続して英語を学ぶことができるよう、英語教育を改革してまいりました。

2012年には、グローバル教育センターを立ち上げ、「グローバル・リーダーシップ・プログラム」、あるいは明治大学・国際大学と連携した「国際協力人材育成プログラム」を展開しています。そのような英語教育や国際化に向けた教育プログラムを整える中で、昨年「スーパーグローバル大学創成支援」(SGU)に採択されることができました。

入試に関して

立教大学では、2016年春の入学者選抜から全10学部の一部定員について、TOEFL®テストなどの4技能を測定する外部英語資格・検定試験を活用すると発表がありました。10学部で計100人の募集人員を見込んでおり、全学部で英語の外部資格・検定試験を導入するのは国公立を含め初めての試みになります。

―英語4技能を測定する外部資格・検定試験の活用についてお聞かせください。

塚本伸一副総長

建学の理念に基づきながら、英語教育と国際化を進めてきた一環として、今回の英語の入試改革をおこないました。 「スーパーグローバル大学創成支援」構想では、英語による様々な科目の展開や英語による学位コースの開設を進めていきます。先ほど申し上げたグローバル教育センターが実施するプログラムでも、特に「国際協力人材育成プログラム」は全て英語を使って学ぶ科目で構成され、全学を対象としたプログラムとして組織的に展開しています。

このように全学で英語による教育を充実させていきますので、英語4技能を測定する外部資格・検定試験を入試で活用することで、教育プログラムとの整合をとり、入学後の学びに適応しやすいと考えています。本学が目指す「『自ら考え、行動し、世界と共に生きる』新しいグローバルリーダー」を育成する上で、英語4技能に習熟した学生に入学してほしいというこちらの想いもあります。それが今回の英語外部資格・検定試験を導入させていただく理由です。

 

「一般入試でなぜ全学が対象なのですか」ということをよく聞かれるのですが、全学でグローバル化に対応した教育を展開することが大きな目的であり目標になっていますので、全学部で一斉に導入しなければならないと決断しました。導入にあたって、各学部に提案した時にはいろいろな議論がありました。

そもそもアドミッション・ポリシー、つまり学部それぞれの教育方針や理念に基づいて、入試問題は作られています。入試問題を作ること自体が独立しているのではなく、入試は教育活動の一環であり、「どういう学生に入学してほしいのか」と「どういう教育をするのか」ということは、密接につながっています。だからこそ入試問題を自分たちで作っているのだ、という思いはそれぞれの学部でも強くありました。

その一方で、今後のグローバル化を見据えた時に、入試において英語4技能を測定することの必要性は各学部でも理解しているわけです。ただ、本学の一般入試では多い時には4万人を超える受験生がおりますので、受験生全てを対象に、本学独自の入試問題を用いて公平に英語4技能の測定を行うことは、とても難しいことでもあります。

このような両方の状況を考慮しつつ、今後の教育の方向性を考えたときに、英語4技能を測定する外部の資格・検定試験を活用することが必要だとの結論にいたりました。

―新たな入試の概要についてもお聞かせください。

今回、新たに導入する一般入試「グローバル方式」は、入試に出願する時点で一定の基準、本学の場合はCEFR(*)のB1を基準にしていますが、4技能を測定するTOEFL®テストなどの資格・検定試験のいずれかで基準をクリアしていることが出願資格になります。グローバル方式に出願した受験生は、当日は英語の試験は受験せず、他の2教科を受験していただきます。これまでにない、まったく新しい試みですので、入学後の追跡調査等を行い分析することも必要になりますが、当面は全学部合計で約100名という規模で行っていく予定です。

また、今後は海外からもより多くの外国人留学生を迎えていきますので、キャンパス自体をグローバル化していくということも同時に構想しています。例えば、リベラルアーツ教育を基盤とし、英語による授業科目のみで学士の学位が取得できる「グローバル・リベラルアーツプログラム」を新設する予定ですが、このプログラムに在籍する新入生には一年間の寮生活を送ってもらい、外国人留学生とともに暮らすことを構想しております。

このように、日本人学生と外国人留学生が英語でコミュニケーションを取っている、談笑している姿をあちこちで見ることができるキャンパスにしたいと考えています。こうした環境を整えることができれば、日本人学生と外国人留学生がお互いに切磋琢磨し、さらにスキルを高めていくことができますので、そのためには英語4技能をバランスよく兼ね備えていることがさらに重要になってくると思っています。

―どうもありがとうございました。

(*)CEFRとは・・・Common European Framework of Reference for Languagesの略で、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格のこと。

塚本伸一副総長

立教大学
現代心理学部心理学科 教授
塚本伸一副総長

専攻は発達心理学·教育心理学。立教大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程後期課程単位取得退学。博士(心理学)。立教大学文学部助手を経て、上越教育大学学校教育学部助教授。1999年4月より立教大学文学部助教授、2001年4月同教授。2006年4月現代心理学部教授。現代心理学研究科委員長、入学センター長、総長室長を歴任。

2015年2月掲載

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。

 

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グローバルリベラルアーツ×リーダーシップ教育×自己変革力ー世界で際立つ大学への改革ー

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