TOEFL iBT®はアカデミック領域における「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に測定する英語能力測定試験です。 コミュニケーションに必要な4技能を問われますので、どれだけ英語を「知っているか」ではなく、「使えるか」が問われます。
出題される教科は、理系・文系問わず、英語圏の大学生が学部の1年次(あるいは2年次)に学ぶ一般教養科目を網羅しているので、 海外の大学・大学院の授業で、講義やディスカッション、クラスメートや教授との会話や課題のエッセイ等に取り組むための基礎的 な語彙・知識・英語運用スキルなどが身につきます。
世界中で利用されているTOEFL iBT。どのような理由や優位性があるのでしょうか。ここではいくつかの理由を紹介します。
TOEFL iBTは、ETSが認定する世界中の試験会場で実施しています。
当然、受験者の国籍·性別·年齢は問いません。まさにグローバルスタンダートな英語能力試験といえるでしょう。
TOEFL iBTは、世界160か国以上、12,500以上の大学・大学院、その他機関が入学選考基準をはじめ、様々な目的で利用されています。日本国内においては、留学(個人・社費)はもちろん、大学入試・単位認定や英語教員採用時、また、平成27年度から国家公務員採用総合試験においても活用されています。その他、自治体の取り組みの中でTOEFL iBTが利用されるなど新たな動きも出てきています。
TOEFL iBTは、1日で4技能(読む・聞く・話す・書く)を測定できます。他のいくつかの英語能力試験のように面接(インタビュー)のために別日に改めて試験会場に行く必要がなく、効率的です。
TOEFL iBTは、大学の授業で実際に使う英語能力を測ります。このテストでは、授業と同じように、受験者が教科書の抜粋を読んだり、講義を聞いたりした後、それを基に話したり書いたりします。テストは100%学術的な設問や課題で構成されるため、多くの大学で入学選考に最適なテストと考えられています。
面接でスピーキングを評価するテストもありますが、たまたま面接官の機嫌が悪かったり面接官との相性が良くなかったりして、本来の力が出せないとしたらそれほど残念なことはありません。TOEFL iBTのスピーキングセクションでは1人の採点官が点数を決めるのではなく、マイクを通じて録音された解答を複数の採点官が評価するため、スコアの客観性と信頼性が保証されます。またSpeakingセクションではSpeechRater®、Writingセクションではe-rater®という自動採点システムを併用することで、より高い精度で受験者の能力を測定することが可能です。
Speaking・Writingセクションの採点時には採点基準表(Rubrics)が用いられており、ETSはこの基準表を公表しています。採点基準が公表されていることで、なぜそのスコアが付けられたのか、スコアを伸ばすためには何が足りないのかなどを明確に知ることができます。
*詳細はこちらから確認ください。
受験会場:日本各地の教育機関およびテストセンター
試験会場:会場試験運営を行なっているプロメトリック株式会社の試験会場一覧ページでご確認ください
実施回数:年間50日以上(土・日開催、平日の実施なし)
試験開始時間:午前中が多い。土曜日は午後の実施も行われており、午前午後合わせると年間で計80回以上実施されています
受験時間:約2時間(2023年7月26日以降)
受験料:US $245
受験ポリシー:受験間隔を中3日(受験日含まない)空ける必要あり
スコア確認:試験日から約6日後にETSアカウント(My TOEFL Home)で確認可能
自宅受験TOEFL iBT® Home Editionの場合は約6~10日後にETSアカウントで確認可能
スコア有効期限:試験日から2年間有効
TOEFL iBTは、4つのセクション(Reading・Listening・Speaking・Writing)で構成されており、テスト時間は2時間です。
*スクロールで図全体をご覧いただけます。
セクション | 内容 | スコア | スコアレベル* | |
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Reading ※1 35分 |
アカデミックな長文読解問題で構成
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0 - 30 | 上級 (24–30) 上中級 (18–23) 中級 (4–17) 初級 (0–3) |
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Listening ※1 36分 |
講義と会話の2種類の問題で構成
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0 - 30 | 上級 (22–30) 上中級 (17–21) 中級 (9–16) 初級 (0–8) |
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Speaking ※1 16分 |
2種類の形式、全4問で構成 |
0 - 30 | 上級 (25–30) 上中級 (20–24) 中級 (16–19) 初級 (10–15) 基礎(0–9) |
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Independent Task
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Integrated Tasks
(1)Read+Listen→ Speak 2問
(2)Listen→ Speak 1問
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Writing ※1 29分 |
2種類の形式、全2問で構成(タイピングのみの解答) |
0 - 30 | 上級 (24–30) 上中級 (17–23) 中級 (13–16) 初級 (7–12) 基礎 (0–6) |
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Integrated Task Read+Listen→ Write
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Academic Discussion Task
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Total |
試験時間 2時間 |
0-120 | ー |
*1 = Reading、Listening、Speaking、Writingの各セクションのInstructionとナビゲーションが簡素化されたことに伴い、ETSでは独自の統計データとプロセスデータの分析に基づき、ほとんどの受験者が費やすと予想される試験時間を算出しています。 この時間は各セクション内にあるInstruction等の進め方により多少前後します。
ReadingおよびListeningセクションのスコアは0-30でコンピュータにより採点
Speakingセクションは4つの課題がそれぞれ0-4で採点され、その合計が0-30のスコアに変換
自動採点システムSpeechRater®と採点官による採点を併用
Writingセクションは2つの課題がそれぞれ0-5で採点され、その合計が0-30のスコアに変換
自動採点システムe-rater®と採点官による採点を併用
*スコアレベルはTOEFL iBTにおけるCEFR levelを反映
TOEFLのスコア有効期間は、テスト日から2年間です。
ETS作成の受験要綱(Bulletin)によると、英語力は比較的短期間で変化することがあり得るため、2年以上前のTOEFLのスコアを有効なものとして提出する、もしくは正確な英語力を反映したものとして使うことはできないと記載されています。
テスト日から2年経過すると、受験者はETSアカウント上でそのスコアを確認することができなくなり、Official Score Reports及びTest Taker Score Reportの発行もできなくなります。2年以上前にTOEFLを受けた方でスコアを提出する必要のある受験者は、再度テストを受けていただく必要があります。
<大学・大学院の入試課の方へ>
出願者のスコアに関して、次のような疑問・不明点がある場合、ETS本部に直接お問い合わせいただけます。
・受験者のこれまでの学業成績や英語習熟度と提出されたスコアが一致しない
・個人情報あるいは写真の不一致
・他の英語検定試験のスコア結果との相関がない
・セクションによってスコアの振れ幅が大きい
*SpeechRater®、e-rater®とはETSが開発した自動採点システムのこと。
各レベルの詳細説明やスキルアップのアドバイスは、下記ETSのWebページに記載されています。
Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test(PDF形式/174KB)
各セクションは0~30のスコアで評価され、そのスコアに応じて4または5段階のレベルに分けられます。このレベルはTOEFL iBTにおけるCEFR levelを反映しています。
TOEFL iBT® スコアガイド (Speaking)(PDF形式/133KB)
Speakingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
SpeakingはETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIndependent Task用・Integrated Task用にそれぞれ作成されており、Delivery(話し方)/Language Use(語彙の使い方)/Topic Development(トピックの展開)の大きく3つのポイントに分かれています。
TOEFL iBT® スコアガイド (Writing)(PDF形式/141KB)
Writingセクションの採点基準です。上記の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® test」と併せてご活用ください。
Writingに関してもETSが公表しているスコア基準表に沿って採点されます。採点基準はIntegrated task用、Writing for an Academic Discussion task用にそれぞれ作成されています。
ETSは独自の調査を行い、International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)とのスコア換算表を作成しています。TOEFL iBTスコアは0~120で表記されますが、IELTS(アカデミックモジュール)は1.0~9.0のバンドスコアで表示されます。
https://www.ets.org/toefl/score-users/ibt/compare-scores.html
リサーチに関する詳細はこちらをご覧ください。