
令和7年度(2025年度)に開始したETS小学校英語教育支援事業において、新潟市教育委員会での2回目の教員の授業づくり研修を、1回目の翌日である8月7日に実施しました。
前日に引き続き、講師は国際教養大学 専門職大学院 英語教育実践領域教授の町田智久先生にご担当いただきました。
午前は、指導と評価を一体化することが重要だという話から始まりました。まず、評価方法について具体例を交えながら教えていただきました。次に、スピーキングやライティングの指導と評価の方法について、いくつかの例題を用いながら先生たちで意見交換を行い、その後町田先生より評価や生徒へのフィードバックの仕方について解説ただきました。最後に、生徒が記入する自己評価シートを、生徒自身や先生自身がどう活用すべきかご指導いただきました。
午後は、英語の「読み聞かせ」に焦点を当て、読み聞かせで重要な要素やその意義、効果的な実施方法を丁寧にご説明いただきました。次に、先生たちは絵本を選びどのように読み聞かせをするかを話し合い、実際に読み聞かせを行いました。さらに、授業にどのように読み聞かせを取り入れたいか、意見交換がされました。
後半は、スピーキング指導の原則を学び、生徒の発達段階に応じた活動の重要性や、スピーキングスキルを伸ばす方法を教えていただきました。加えて、指導案の作成方法も具体的にご説明いただき、「教科書の内容に必ずしも沿って教えなくてもよい」「生徒の興味に合わせて変更してもよい」という話を参考に、グループで指導案の作成に取り組みました。
研修後のアンケートでは「評価は、自分の中でブレないことが大事だとわかった」「文化を伝える意味でも読み聞かせを取り入れていきたい」「枠や型にはめないで、楽しみながら授業を考えていきたい」という内容が多く寄せられました。
2回目の研修も終日を通して実施され、大変内容の濃い充実した時間となりました。これまで学んできた内容を踏まえて指導案作成に取り組みはじめ、次回の研修に繋がる実践的な活動となりました。
3回目の研修は、2026年1月に実施する予定です。
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