
令和7年度(2025年度)のETS小学校英語教育支援事業において、新潟市教育委員会の1回目の教員の授業づくり研修を8月6日に実施しました。
冒頭では、新潟市教育委員会 学校支援課 指導主事の佐藤貴子様よりご挨拶をいただき、続けてETS Japanより本事業の紹介後、昨年度に続いて講師を務めていただく国際教養大学 専門職大学院 英語教育実践領域教授の町田智久先生のご紹介を経て、研修開始となりました。
午前は、先生同士での英語による自己紹介から始まり、日本の英語教育の現状説明、これまでの英語教育からの変化、小学校英語で育成すべき力などを話されました。また、学校での学びを学校外の世界とつなげて学んでいく21世紀型スキルについての説明があり、英語によるコミュニケーション能力の育成方法や、効果的な学習指導の具体例が紹介され、ロールプレイングも交えて実践的な内容が展開されました。
午後は、授業で使える英語フレーズの練習や、先生役と生徒役にわかれてのペアワークによる実践演習が中心となりました。MERRIERアプローチを用いた活動や、生徒が楽しめる教科書の活用法、そして「先生自身が英語の授業を楽しむこと」の重要性について、町田先生からヒントや実践演習が提示されました。参加された全員が、英語を使って積極的に演習に取り組み、笑い声あふれる雰囲気の中で研修が進行しました。
事前アンケートでは、「英語授業の進め方」や「自身の英語力」に不安があると書かれていた先生もいらっしゃいましたが、町田先生からは「単語でもいいので、とにかく先生自身が英語を話してみる」「英語を”教える”というよりも、英語学習の伴走者であればよい」といったアドバイスがありました。こうしたアドバイスと演習を通して、先生たちの不安が徐々に和らいでいく様子がうかがえました。
時間が経つにつれ、英語での発表が活発になり、最後の質疑応答の時間も盛り上がりを見せました。研修後のアンケートには、「教科書の内容から離れて、自分も子どもも楽しむことが1番だと教えていただき、授業を考えるのが楽しみになった」「自信とやる気と勇気をもらえた研修だった」「子供と楽しくやりとりし、子供の喜んでいる姿が早く見たい」といった、今後の授業実践に前向きなコメントが多く寄せられました。
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