ETS Japan
TOEFL

TOEFL®テスト日本事務局

団体・教育関係者

インタビュー
Recognized English Skills Educator認定者

松野 直樹先生

 

英語との関わり

  私は医師ですが、大学時代の短期留学時に英語力不足を痛感したことで大学受験以降すっかり離れていた英語学習を再開しました。卒後も忙殺されそうになりながらも適宜検定試験を受験するなどの通過点を設けつつ、なんとか学習を継続しました。そうしているうちに「英語が得意なら」ということでお声がけをいただき、病院勤務の一方で国際機関の教育事業に教官として参加するなど英語圏での仕事にも関わってきました。
    また大手通訳学校の会議通訳科の卒業生でもあり、所属機関経由で依頼があれば多国間の会議・教育訓練・招聘講演等の通訳を務めてきました。英語を使う業務に従事するなかで、「英語を話せるようになりたい」「留学に興味がある」という方からTOEFL受験を含む英語学習の相談を受けることもあり、必要に応じてサポートをさせていただくこともあります。

― 医師として勤務される傍ら、通訳を目指そうとされたのはなぜでしょうか

 ある会見でトップ通訳者の高松珠子さんの訳出を聞き、自分もできるようになりたいと思ったのがきっかけで通訳学校に入学しました。それまで実務で通訳の所要は発生しておらず、通訳業務を想定していたわけではありませんでした。ところが在学中に、「通訳をお願いしたい」と私にとっては僥倖でしかない依頼を受けました。初回に随分と満足いただけたみたいで、以降も依頼が来た時に対応しています。通訳学校卒業後の現在も基幹病院の常勤医師であり、フリーランス通訳者のように通訳エージェントから案件を取っているのではなく、勤務歴を含め私が関わりを持ってきた機関等からの依頼で通訳をしています。

まず通訳スキルをみにつけたい、というところからだったのですね。今はマルチスキルが求められる時代と言われていますし、また副業や複業をされる方も増えているなかで、医師+通訳として活躍されている先生はその中でも本当にユニークでいらっしゃると感じます!

TOEFL iBTについて

 ― TOEFL iBTは今までに何回受験されていますか

    初めて受験をしたのは2015年頃、そこから累計すると20回以上にはなります。


―他にはどのような英語試験をご受験されていますか

 国家資格として全国通訳案内士(英語)、検定として英検1級、TOEIC L&R 990点、TOEIC Speaking Test 200点、TOEIC Writing Test 200点、国連英検 特A級、工業英検1級(現 技術英検プロフェッショナル級相当)、ビジネス通訳検定(TOBIS1級、JTFほんやく検定1級(医学薬学、日英)などを保有しています。また、技術英語協会(当時)が実施した「技術英語指導者養成基礎コース」を修了しています。


 
― TOEFL iBT含め、多くの英語試験を今までに受験されていらっしゃるのですね。
 そんな松野先生がTOEFL iBTが他の英語試験と違うと感じるところはどんなところでしょうか

  Integrated taskの存在です。聞いた/読んだ情報をまとめ、表現することは海外での教育・就労でも頻繁に行う非常に重要な作業であり、よい予行演習になっていると思います。

ワークショップに参加をされた理由

 英語学習に関心の持った方に対し学習アドバイスをする中でTOEFLに関する相談を受けたことがきっかけです。TOEFLにもっと詳しくなりたいと考えているタイミングでTeaching TOEFL iBT Skills Workshopに偶然出会い、採点評価をはじめとした知見をさらに深めたいと考え参加を決めました。

―ワークショップでご自身の指導に役立てられることはありましたか

 Speaking、Writingの採点基準の解説と採点トレーニングにより、自分の中で知識と理解の整理ができたと思います。例えばSpeakingセクションにおいて
「なぜこの回答が3点なのか」など、より根拠をもって具体的に説明できるようになったと思います。



認定制度に申請された理由

 TOEFLに関して一定の見識を有していることの証明にもなり、英語学習をサポートする方から見てもより「安心して任せよう」と思えるのでは、
と考えたからです。
試験実施団体の公式ワークショップ自体が貴重な機会でしたが、さらに一定のスコアを伴えばインストラクターとして認定していただけるとのことで、
この機会を逃すべきではないと判断しました。

メッセージ

 いわゆる「情報の民主化」が起きているこの時代、医師―患者間や講師―生徒間など、専門家と非専門家の間でアクセスできる情報量の差が急速に狭まっています。患者さんたちは自分の病気や標準治療についての情報を、英語学習者は教材情報・学習法・試験対策のコツなどの情報を無料で簡単に入手でき、時にその知識量にヒヤリとすることもあるかもしれません。
   しかしそのような知識豊富な方にとってもそれをどう使うのがよいか・自分に対してどうその知識を適用していけばよいのかを判断することは相当難しいのが現実です。よって専門家側に求められるのは多くの知識を持っていることだけではなく、それを深く理解・統合・応用し、相手の目的の達成のために貢献できる能力といってもよいでしょう。Teaching TOEFL iBT Skills WorkshopではTOEFL iBTおよび英語学習・教育について、学びを深めるよい機会になると思います。

 

松野 直樹 先生 プロフィール

医師として地域の中核病院で勤務し診療業務・後輩医師への指導等を行う。種々の医療職種に対する教育に深く関わるだけでなく国際機関の教育事業に参加し、認定教官となる。大手通訳学校を卒業し、教育訓練や海外招聘教官・高官の通訳を担当。TOEFL iBT 118点、英検1級、TOEIC L&R 990点、TOEIC Speaking Test 200点、TOEIC Writing Test 200点、国連英検 特A級、全国通訳案内士、工業英検1級(現 技術英検プロフェッショナル級相当)、ビジネス通訳検定(TOBIS)1級、JTFほんやく検定1級(医学薬学、日英)などを保有。

2024年10月掲載

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。

 

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