ETS Japan
TOEFL

TOEFL®テスト日本事務局

団体・教育関係者

インタビュー
Recognized English Skills Educator認定者

神奈川県県立高等学校教諭
佐藤眞理子先生

 

英語との関わり

大学を卒業してすぐに英語教員になりました。とある国際高校に赴任した時に、生徒たちの英語のレベルが非常に高く、高いレベルの英語力を求められていたことから、自分自身の英語力を高めたいと思うようになりました。

TOEFL iBTについて

 いつか大学院留学をしたいと考え、TOEFLの学習を始めましたが、家族の介護で行けなくなりました。ただ、すぐに留学できなくても、自身の英語力の研鑽のため、機会があったらいつか行けるようにスコアだけは取得しようと考えていました。また、退職後は海外で働いてみたいという夢があり、その際に外国語が使えたらと思い学習をしています。

 TOEFL iBTを初めて受験したときは、パソコンで受験するテストが初めてだったので、ブラインドタッチの練習をしました。去年の夏に家族の容態が少し落ち着いていた時期があり、「今だ!」と3週間だけカナダの語学学校に行きました。カナダではテキストブックは全て電子データになっていて、いつでもどこでも見ることができて便利でした。これからはパソコンやタブレットなど、電子ツールに日ごろから慣れていくことが大事だということを痛感しました。

― TOEFL iBTが他のテストと違うと感じるところはありますか

 他のテストではSpeakingが対面なので、相手がうなずいてくれたり笑ってくれていたりすると話しやすいですが、TOEFL iBTは画面をみて自分ひとりで話すため、雰囲気が全然違います。
 また、パソコン上で受験するということもありますが、全体を通して速く、スピード感があると感じました。試験時間は2時間と短くなり良かったと思いますが、体力的に辛さを感じました。他の若い方に伺っても、皆そう感じているようでした。
 TOEFL iBTは、英語力プラスICTの力、そして体力が必要なテストだと感じます。

日頃テストを作成する側ということもあり、4セクションのうち、ReadingではなくListeningが試験の最初のセクションであれば、そのあとも集中力が持ち、脳も疲れないのでは、と思います。最後に受けた試験は、事前にブドウ糖をたくさん取って臨んだところ、Readingがうまくいきました!

―TOEFL iBTは何回受験されましたか

2年間で4回受験しています。

―TOEFL iBT以外にも受験されたテストはありますか

大学生の時に英検とTOEICを受験しました。社会人になって転職をすることがなく、資格が必要でなかったこともあり、スペイン語以外は他の試験は特に受けていません。

― TOEFL iBTは指導をされていますか

ワークショップにいらした私立の先生方は授業でTOEFLを教えていて凄いなと思いましたが、私が今勤務をしている学校ではTOEFLを教える機会はありません。公立だと、国際高校など海外に関心のある学校以外では、TOEFLの授業や留学の準備を行うのは厳しいと思います。

でも授業では、TOEFLっぽいことを少し取り入れ、教育は近づいてきていると思います。 例えば、Teaching TOEFL iBT Skills ワークショップでSkimming and Scanning の話がありましたが、教材を作ってみて、授業でも取り入れています。長文読解のスピードアップを指導をしたり、名詞と動詞に注意して読む、など指導しました。また内容を理解する時に、何を聞かれているのか、そこをパッパッとアンダラインして、本文から探すこともアドバイスをしたりしています。Listeningが苦手だと話す生徒には、最初は「Listen & Repeat」をさせ、次は「cover」といって音を聞きながら同時に読む練習、そして最後にシャドーイングをさせました。生徒たちはこの学習方法に結構納得がいったようでした。

ワークショップに参加をされた理由・認定制度に申請された理由

他の学校の先生方とも意見交換 のできる研修に参加できて、自分のスコアも活用できる認定制度ということで申請しました。コロナ禍で一人でTOEFLに向けて学習をしており、スコアを上げるということしか目標がなく、ちょっと空しく感じておりました。頑張った証のような、認定制度を作っていただき、励みになり、嬉しく思いました。子育て中の方、介護のある方、職場の立場など、なかなか留学までは難しい方も多いと存じます。国内で認定制度を目指すという、新たな目標が励みになると思います。

メッセージ

30年以上教員をやっていますが、今 外国語教育は、自分が受けたこともないようなメソッドで行われています。ICTを取り入れた授業は大変なこともありますが、ぜひ積極的に取り入れてほしいと思います。例えば、コロナ禍の時にも経済産業省の助成金に申請して、無料でオンライン英会話を使用できる機会や、英語の動画を見ながら学べるオンライン英語学習のサービスを、生徒に与えることができました。そういうチャンスを逃さずに、様々な家庭環境の生徒たちに英語教育の機会を与えてほしいと思います。留学は家庭の経済力がないと難しいこともありますが、ICTを取り入れることで、家庭の経済力などに関わらず、すべての生徒に海外の人と毎日話す機会を与えることができます。

2024年6月掲載

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。

 

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